どうもこんにちは、つのです。
ダイエットを行う上でよく耳にする言葉が「部分痩せ」です。
しかし、この部分痩せは理論上不可能だということが分かっています。
そこで今回は、部分痩せが出来ると勘違いが起きてしまった背景と、なぜ部分痩せが出来ないのかについて解説していこうと思います。
この記事を読むことで以下のことが分かります。
- 部分痩せとは何か
- 部分痩せが広まった背景
- 部分痩せができない理由
- 部分痩せしたように見せる方法
- どうすれば痩せたい部分の脂肪を落とせるのか
この記事を読むことで部分痩せが不可能だということを理解する事ができます。
せっかく頑張ってダイエットを行っても頑張る方向性を間違えていたら思うような結果は得られません。
なので、ダイエットを始める前にしっかり知識を付けましょう。
目次
部分痩せとは何か

部分痩せとは、腕、脚、お腹などに付いている脂肪を部分的に落とすダイエット方法です。
分かりやすく例を挙げると、
- お腹が出てきたからお腹の脂肪だけ落としたいな
- 脚が太いから脚だけ細くしたいな
このような部分的に痩せようとすることを部分痩せと言います。
部分痩せが広まった背景

理論上部分痩せは不可能と言われています。
ではなぜ今現在も部分痩せが出来ると思い込んでいる人が多いのでしょうか。
ここでは、部分痩せが広まった背景についてお話して行きます。
ダイエットビジネスとの関係
部分痩せはダイエットビジネスによって広められた言葉です。
人間って楽な道と険しい道があったら楽な道を選んでしまいます。
ダイエットにおいても同じで、全身の脂肪を落とすよりも部分的に脂肪を落とす方が簡単だと思ってしまうのです。
そこに付け込んで、部分的に鍛えるダイエットグッズなどを「部分痩せに効果的」と謡ってテレビやネット広告で宣伝するから部分痩せが出来ると思い込む人が増えたのだと思われます。
商品を売る側にとって、部分痩せが出来ると思っている人は良い鴨なのです。
部分痩せとはダイエットビジネスが生み出した言葉と言っても過言ではないでしょう。
勘違いしやすい
部分痩せが出来ると勘違いしてしまう原因として、鍛えた部分の脂肪が燃焼すると思ってしまうことが挙げられます。
筋トレを行うと使った筋肉に刺激が行き、違和感が生じたり筋肉痛になったりします。
それを鍛えた場所の脂肪が燃焼していると勘違いしてしまうのでしょう。

YouTubeを見ていてもよく、
- 3分でできる腹筋を割るトレーニング
- 1週間の脚痩せトレーニング
このような簡単に出来るようなタイトルを目にします。
それをそのまま信じてしまうので、シックスパックを手に入れたい人は腹筋を人が多いし、脚を細くしたい人は脚のトレーニングを行う人が多いのです。
痩せた部分のみをSNSにアップしている
SNSなどで部分痩せに成功している人を見たことがあるという人もいると思います。
しかし、その人は全身のビフォーアフターを載せていたでしょうか。
大抵の場合は、お腹のみや腕のみのビフォーアフターを載せていると思います。
その部分が痩せているのは間違いないでしょうが、実際にはほかの部分の脂肪も落ちています。
このように、あたかも狙った部分のみが痩せたように見せる人が多いのも部分痩せ出来ると勘違いしてしまう原因でしょうね。
部分痩せができない理由

脂肪の種類
内臓脂肪
内臓脂肪とは、臓器の周りに付く脂肪のことを言います。
内臓脂肪は体の内側についている脂肪のため、触ることが出来ません。
また、内臓は体の中心付近に集中しているので、お腹周りに脂肪が付きやすく丸みを帯びた体型になりやすいです。
このようなお腹周りに脂肪がついた体型のことをリンゴ体型と呼びます。
内臓脂肪は皮下脂肪より落ちやすいのが特徴です。
皮下脂肪
皮下脂肪とは、皮膚と筋肉の間にある脂肪のことを言います。
皮膚と筋肉の間にある脂肪なので手でつまむことが出来ます。
皮下脂肪は、脚や太もも、お尻などの下半身に脂肪が付きやすく体全体を見た時に下に大きくなりやすいです。
このような上半身よりも下半身に脂肪が付いている体型を洋梨体型と呼びます。
皮下脂肪は内臓脂肪より落ちにくいのが特徴です。
男女で脂肪の付きやすさが異なる
男性と女性では付きやすい脂肪の種類が異なります。
女性は内臓脂肪が付きにくく皮下脂肪が付きやすいです。
逆に男性は内臓脂肪が付きやすく皮下脂肪が付きにくくなっています。
内臓脂肪を落とす方が簡単なので、内臓脂肪が付きやすく皮下脂肪が付きにくい男性の方が減量やダイエットに成功しやすいということになります。
女性がダイエットを行う場合は、内臓脂肪が付きにくいので手や脚の皮下脂肪が先に落ちていきます。
それに比べて男性がダイエットを行う場合は、内臓脂肪が付きやすいのでお腹周りの内臓脂肪が先に落ちます。
皮下脂肪は体の中心より離れている場所の方が落ちやすい
内臓脂肪と皮下脂肪では、内臓脂肪の方が早く落ちますが、皮下脂肪は付いている場所によって脂肪の落ちやすさが変わってきます。
皮下脂肪が落ちやすいのは、
- 手首、足首
- 腕、脚
- お腹
- お尻
このように体の中心より離れている場所の方が脂肪は落ちやすくなっています。
ここで勘違いしないでほしいのが、順番に落ちていくわけではないということです。
脂肪は全体的に落ちていきます。
体の中心から離れた場所ほど脂肪の落ちる割合が大きいということです。
もっと簡単に言うと、「お腹の脂肪が10%落ちた時に腕の脂肪は30%落ちている」このような状態です。
なので、お腹やお尻の脂肪は最後まで残ってしまうのです。
落ちやすい脂肪から落ちていくので狙った部分のみ痩せるのは不可能なのです。
脂肪の燃焼は部分的に起こらない
上でも説明しましたが、部分痩せが出来ると思っている人の大半が、鍛えたら鍛えた部分の脂肪を燃焼してくれると勘違いしています。
しかし、実際は鍛えた部分の脂肪のみが燃焼するなんてことはありません。
脂肪は全体的に燃焼するので落ちやすい部分から徐々に落ちていきます。
じゃあ、腹筋や脚トレをしても無駄なのかと言うとそうではありません。
トレーニングを行うことでカロリーを消費するのでダイエットのサポートになります。
さらに、筋トレを行った方が脂肪を落としたときにカッコいい体に仕上がるのでおすすめです。
ただ、腹筋をしたからと言ってお腹だけ脂肪が落ちたり、脚トレをしたから脚だけ脂肪が落ちるようなことは無いので注意しましょうね。
このような理由で部分痩せは不可能なのです。
ダイエットやトレーニングに楽な道は存在しません。
なので、簡単に出来るような謳い文句には注意しましょう。
部分痩せしたように見せる方法

脂肪を落とす部分痩せは出来ないのですが、むくみがある場合はそれを解消する事で細く見せることは可能です。
むくみが生じる原因は大きく分けると2つあり、
- 血流の低下
- 塩分の摂りすぎ
この2つです。
血流の低下は、長時間同じ姿勢でいたり、体が冷える、筋力が低下するなどが原因で起こります。
そのため、むくみを解消するには血流の低下や塩分の摂りすぎを改善する必要があります。
むくみを解消する方法としては以下のことが挙げられます。
- ストレッチやマッサージを行い血流を良くする
- むくんでいる部分を平行以上になるように持ち上げる
- 湯船につかって体を温める
- カリウムを摂り塩分を排出させる
- 食事の塩分量を減らす
これらを意識することである程度むくみを解消できますので是非やってみてください。
どうすれば痩せたい部分の脂肪を落とせるのか

部分痩せが無理であればどうやって落としたい場所の脂肪を落とすのでしょうか。
その答えは、ダイエットを行い体全体の脂肪を落としていくしかありません。
先ほど説明したように、脂肪は体の中心から離れた場所の方が落ちやすいです。
お腹やお尻の脂肪がなかなか落ちないと思う人も多いですが、それは体の仕組み上仕方のない事なので、部分痩せをしようと思わずにダイエットを続けて行きましょう。
最初は落ちないと感じていても、ダイエットを正しく行うことで脂肪は徐々に落ちていきます。
根気強く継続する大事です。
ダイエットのやり方が分からないという方は以下の記事で摂取カロリーの決め方などを説明していますのでチェックしてみてください。

まとめ

いかがだったでしょうか。
- 男女で付きやすい脂肪が違う
- 皮下脂肪は体の中心から離れている場所の方が落ちやすい
このような理由から、狙った場所の脂肪だけ落とすことは不可能です。
体がむくんでいるのであれば、むくみを解消することにより一時的に細く見せることは可能です。
狙った場所の脂肪を落とすためにはその部分の脂肪が落ち始めるまでダイエットを行うしかありません。
脂肪の落ち方に個人差はあれど、正しいダイエットが出来ているなら必ず脂肪は落ちます。
正しいダイエットについては以下の記事にまとめていますので気になる方はチェックしてみてください。

ダイエットやトレーニングに楽な道はないのでやるなら覚悟を決めて行いましょう。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。